はじめるにあたって… Prologue

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しばらくブログ自体、人の日記を読んでどこが何がおもしろいのかと思ってたが、実はその日常的な随筆の中に思いがけない発想が生まれてくると言うことも体験的に経験したので、映画を見て、映画を撮ってという経験を日々行うそのプロセスと、アメリカから日本に生活環境をシフトしてゆき己が知らぬ間に変化してゆく様を記録するのもおもしろいのではないか、と思い立ち記録をつけることにしてみました。
ブルックリンで2年前に行われたカウリスマキのレトロスペクティブで、ニューヨークへの紹介者としてJarmusch がステージに上がり、 “Don’t know what to say. But as I always say, let’s give a shot.” と言い放ち、延々とカウリスマキの酔っぱらい話で会場を沸かせたことを思い出しますが、つまり、”Let’s give a shot.” の精神で書いてゆきますので、宜しくお付き合い下さい。
I’ve been thinking for long that reading other’s diaries on the web (=blogs) is not quite exciting. But thru watching films and shooting films by myself I’ve realized nowadays that out of very casual mode of writing and speaking are born the most innovative thought. So, I changed my mind and start documenting my cinematic journey on everyday-basis and also the process in which I am unconsciously getting adopted and fit in Japanese culture after being partially-Americanized or fully-New-York-minded for 10 years.

Atsushi Funahashi 東京、谷中に住む映画作家。「道頓堀よ、泣かせてくれ! Documentary of NMB48(公開中)」「桜並木の満開の下に」「フタバから遠く離れて」「谷中暮色」「ビッグ・リバー 」(2006、主演オダギリジョー)「echoes」(2001)を監督。2007年9月に10年住んだニューヨークから、日本へ帰国。本人も解らずのまま、谷根千と呼ばれる下町に惚れ込み、住むようになった。

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