Anthony Mann & B Movie productions.

吉田広明氏の大著「B級ノワール論 ハリウッド転換期の巨匠たち」を読んでいる。Anthony Mann は改めて偉大なのだ、と実感しつつ、1940年代の初期の作品について読み進めてみると、Republic Pictures, PRC(ウルマーが活躍した)、Eagle-Lion Films とB級映画独立製作会社ばかりを転々としていたことを知る。その中からT-Men、Desperate (死に物狂い、撮影はなんと12日!予算は1000ドル!)のような傑作が生まれたのだと。心底、敬服いたしました。Republic Pictures で撮影監督John Alton と出会い彼の元で「映画作りのコツ」を学んだり(Alton 談)、スタージェスの下について「サリヴァンの旅」(1941)撮影に携わったりと、低予算映画の闘争の渦中にあってこそ、後世決定的と思われる出会いがある。Mann については、いつかまとめたいと思っている。

Atsushi Funahashi 東京、谷中に住む映画作家。「道頓堀よ、泣かせてくれ! Documentary of NMB48(公開中)」「桜並木の満開の下に」「フタバから遠く離れて」「谷中暮色」「ビッグ・リバー 」(2006、主演オダギリジョー)「echoes」(2001)を監督。2007年9月に10年住んだニューヨークから、日本へ帰国。本人も解らずのまま、谷根千と呼ばれる下町に惚れ込み、住むようになった。

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