本日より、シネマート新宿で「谷中暮色」の劇場公開が始まりました。開始は11:10分でしたが、会場前に既に定員オーバーの長蛇の列。立ち見の方、また満員の為来場をお断りをせざるを得なかった人まで続出しました。(たいへん、恐縮です。)しかし、これも嬉しい悲鳴。役者と僕の舞台挨拶も無難に、温かく迎えていただき感謝、感謝です。
パンフ(下写真)の方も売れて、4人に1人が購入していただいたとのこと。順調な滑り出しです!
その後、スタッフで蕎麦屋で打ち上げ。互いに睡眠不足の日々を労ったのち、宣伝の吉川氏とポレポレ東中野へ。岡田茉莉子さんの自伝刊行記念レトロスペクティブが初日を迎えており、そこへ馳せ参じる。マキノの「やくざ囃子」、中村登「愛染かつら」「河口」など見ていても必ず再見したい作品や、「集金旅行」「春の夢」のように噂を聞くにつけ見逃した自分を恥じるばかりのものばかり。蓮實先生のトークイベントも拝聴。岡田茉莉子さんも途中加わり、彼女がいかにして映画界の一番バッター(小津作品)から四番バッター(深作作品)へと成長したかという新たな変貌の倫理は面白い。しかし、そこで「全く関係ないのですが、今日同じ日に、東京で映画の公開初日を迎えた映画作家がここに紛れ込んでおります。その人に起立いただき、作品について話していただきましょう」と蓮實さんからのムチャ振り。観客の注目が自分に集まる中、マイクロフォンが廻されてくる。蓮實さん、岡田さんの前で拙作の売り込みをする羽目になるとは!!