ホテルから映画祭の開催地Cine Star Andel までプラハ旧都市部の中心を通る。そこで毎日目にするNational Theater (1883~)はいかにも立派で、今回アテンドしてくれた映画学生Helena 曰く、滞在中絶対Ballet は見た方がいいとのこと。Jane Campion ”Bright Star “、Wes Anderson “Fantastic Mr. Fox” (野性と理性の間を揺れ動く狐Mr. Fox、やり手の弁護士のビーバーなどパペットの動物たちの擬人化のセンスは最高。空想のスポーツ Wak Bat は必見)と二本立て続けに見て、東京で見逃していた”Yuki and Nina ”をいつでも見られるだろうと見切りをつけ、National Theater へ。“Graffiti”(Rezie: Ondřej Andera, Petr Kout)というBalletが基礎にあるコンテンポラリーダンスで、半透明の巨大なスクリーンにStan Brakhage 的な抽象イメージが上映され、その後ろで裸同然のダンサーがうごめく。NYのBAM で何度か見たWilliam Forsythe ほど極まっているわけでなく、メディアインスタレーションともっさりとしたモダンダンスの組み合わせは、やはりありがちで田舎くさい感じが否めなかった。けど、チェコまで来て腐すのはどうかと思い直し、その中でも身体が切れていてアブナイ匂いのする一人(Václav Kuneš)を注視することにした。
しかし、帰りの白タクでぼったくられたのはカチンときたよ。