「谷中暮色」大阪公開でのプレスを遅ればせながら、Upします。
★シネルフレ『谷中暮色』舩橋淳監督インタビュー
〜人々の心に今なお息づく五重塔をめぐって〜
(以下抜粋)
ドキュメンタリーとフィクションを融合し、幸田露伴の小説『五重塔』の江戸時代の世界と、谷中五重塔が焼失する昭和32年、そして現在と、3つの異なる時制を行き来しながら、谷中という土地に住む人々の過去と今とを映し出す、不思議な作品が生まれた。
ホーム・ムービーの保存・修復をするNPOで働くかおりは、谷中五重塔のフィルムを探しだそうと、地元の郷 土史家や伝統工芸職人への取材を試みる。そんなときチンピラの久喜と出会う。この二人の物語を軸に、江戸時代中期、五重塔建立に身を捧げた大工、十兵衛の 物語と、谷中で暮らす墓守のおばあさんやお寺の住職、地元の人々への監督自身による取材シーンとで構成される。
谷中に住む人々の姿を、生活感あふれる映像で生き生きと写しとったドキュメンタリーの部分が、なかでも魅力的だ。東京では昨年秋に公開されて話題を呼び、 待つこと半年、やっと大阪での公開となった。舞台挨拶で来阪した舩橋淳監督に話をうかがうことができたので、関西大学で行われた監督の講演会の概要ととも にご紹介したい。