若い才能のためのインフラ

昨日はGotch が主催するレーベルのライブにお邪魔しました。

久しぶりに楽屋で話してみると、いま若いアーティストがなかなか音源を作れないとのこと。CD盤が売れなくなっている近頃、iTunes などオンラインだけではマネタイズが難しい。。。だから、才能のあるアーティストがいても音源のバジェットないから作れない、だからなかなか売れないという負のスパイラル。

それを打開すべく、Gotch たちは独自のレーベルonly in dreams を作り、コンピレーションアルバムを出し、自分より若いアーティストたちに音源を作る機会を与えてあげている。エライ!!
(http://www.onlyindreams.com/disks/oid/gifted.html)

もちろん持ち出しも多くなるだろう。「とんとんになればいい」とのこと。
心意気がいいなぁ。

映画界では、古くは日活ロマンポルノから、Vシネ、J Movie Wars など、若い監督にデビューや腕試しの機会を与える枠組みがあったけど、この頃はなかなか聞かないなぁ。一部の映画大学ぐらいだろうか。

僕は(アメリカだが)ADから叩き上げで小さな作品を作ってきたので、若い人たちが才能を伸ばせるインフラは、日本映画界でもっともっと整備されるべきだと思うし、自分にいつか機会があればやりたいと思っている。

Atsushi Funahashi 東京、谷中に住む映画作家。「道頓堀よ、泣かせてくれ! Documentary of NMB48(公開中)」「桜並木の満開の下に」「フタバから遠く離れて」「谷中暮色」「ビッグ・リバー 」(2006、主演オダギリジョー)「echoes」(2001)を監督。2007年9月に10年住んだニューヨークから、日本へ帰国。本人も解らずのまま、谷根千と呼ばれる下町に惚れ込み、住むようになった。

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