【拡散希望】 みなさまにお願いがあります。

みなさまにお願いがあります。
このごろ拙作映画「過去負う者」の情報を頻繁に出していますが、「宣伝やってるなぁ」と思いながらご覧になってきた方も多いと思います。
今回の映画はインディペンデントで作った小さな、小さな映画です。
しかし、コンセプトは大きく、社会的意義は小さくないと信じています。
自己責任社会の息苦しさについて、
その根っこにある不寛容について、今一度考えてみようという映画です。
昨日21日からマスコミ試写も始まりました。
メディア各社の方からも「とても考えさせられる内容だ」と言っていただき、上映後にロビーでいろんな方と意見を交換しました。
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NIMBY という言葉があります。
(Not In My Back Yard)の頭文字をとったのですが、迷惑施設の設置場所を議論するときに「自分の庭だけはやめて(他はかまわないけど)」という気持ちを指す言葉です。
原発問題でもいつも議題にあがる問題です。
自分の安全(のみ)を考えることが、他者の被害や犠牲を生むという現代の問題です。
元受刑者への偏見・差別も、これが当てはまる問題です。
日本は再犯者率が約50%。これは世界的に見て、とても高い。
一度社会のレールを外れてしまうと「やり直し」がとても難しいのが日本社会であり、元受刑者は、刑務所を出てもまた社会の隅に追い詰められ、再び罪を犯さざるを得なくなってしまう。
罪を犯した人は、その罪に見合う刑を受けるべきでしょう。
では、その刑期を終えた後はどうするのか。
僕たちの社会は受け入れるのか、つまはじきにするのか。
NIMBY でありつづけることは簡単です。しかし、全員がそうなったとき、社会はどんどん住みにくく、息苦しいものになっているという実感はないでしょうか。
この不寛容の問題を、広く日本中、世界中に見てもらって、議論する場を作りたいと思っています。
そして、過去に過ちを犯した人が、刑期を終えた後は、セカンドチャンスをもらえる社会になってほしいと願っています。今は、セカンドチャンスがいわば剥奪されている状態です。
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映画は完成後、東京の上映はなんとか決まって、どんどん宣伝していますが、実はそれ以上に広げてゆく予算がありません。
300万円は必要だとにらんでいます。
関西にも九州にも沖縄にも北海道にも、映画を広め、この問題を共有したいです。また、その各劇場にキャストやスタッフとともに伺って、この議論を各地に届けたいです。
劇場外上映、つまり、保護司や更生支援に携わる人々が集まる全国各地の矯正展などでの上映も広げてゆこうと思います。裾野の広い問題だからこそ、できるだけ広い範囲で上映を広げるべきだと考えています。
そのために、クラウドファンディングを立ち上げました。
少しでも助けていただけないでしょうか。
6/9〜9/12までやっていますが、クラファン はViral といって、早めに盛り上げる方が雪だるま式にどんどん膨らんで伸びる効果が出ます。同じ寄付額でも、締め切りぎりぎりよりも、早めに助けていただける方が、より効果が大きいのです。
少し支援してもいいかな、と思っていただけたなら、ぜひご無理のない範囲で早めにお願いします!
営利目的の映画ではありません。できるだけ持続可能な形で、長く広くこの映画を見続けてもらうことに意義があると考えています。スタッフチーム一丸となって頑張っています。
みなさまのご支援、どうぞよろしくお願いします。
舩橋淳
ご支援はこちらまで
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※やり方がわからない、という方、個人的にDM/メールくださいませ。  EMAIL: bopthefilm@gmail.com
(写真は昨日から始まった試写会のあとの様子。みなさん思い思いに感想を届けてくれました)

Atsushi Funahashi 東京、谷中に住む映画作家。「道頓堀よ、泣かせてくれ! Documentary of NMB48(公開中)」「桜並木の満開の下に」「フタバから遠く離れて」「谷中暮色」「ビッグ・リバー 」(2006、主演オダギリジョー)「echoes」(2001)を監督。2007年9月に10年住んだニューヨークから、日本へ帰国。本人も解らずのまま、谷根千と呼ばれる下町に惚れ込み、住むようになった。

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