青森県出身の23歳。高校卒業後道を踏み外し、愛車RX-7で暴走する日々を過ごす。多くの逮捕歴と事故を重ねるが、ある日自分の無益な人生を考え直し、一念発起して上京。俳優への道を歩み始める。ジョージ・A・ロメオの作品やヒース・レジャー、北野武に影響を受け、暴走時代に培ったユニークな価値観を武器に、エッジの効いた俳優を目指し日々邁進中である。
1986年12月25日生。東京都出身。映画『着信アリ Final』『HERO』『旅立ち~足寄より~』『愛のむきだし Love exposure』『相棒V』『フルスイング』など多くの話題作に出演。特技は歌と和太鼓。152cmという華奢な体ながら、その目力で観る者に力強い印象を与える。現在撮影中の、是枝裕和監督作品「空気人形」では保育園の先生役で出演した。
谷中生まれの谷中育ち、御年79才の郷土史家。子供のころ谷中五重塔の回廊で回り将棋をやってよく遊んだという加藤さん、今は五重塔再建運動を推し進めている。トレードマークは点滅する赤信号のついた車いすといつも持ち歩いている地元の歴史資料。数多ある坂道もなんのその、谷中じゅうをぐいぐい車いすで動き回る姿は知る人ぞ知る。江戸時代から谷中にあった老舗・吉田屋酒店(現・下町風俗資料館付設展示場)の番頭の倅だった彼は、自宅で谷中生姜を育て、谷中霊園の石碑の拓本を採り、唱歌「五重塔 再建祈願花」(作品中でも本人が熱唱している)まで拵えてしまった生粋の谷中じいさんである。
台東区谷中の日蓮宗常在寺で36年間墓守をしている盲目のおばあさん。今年で80才。500~600はある墓石の場所と名前を記憶し、法事や彼岸など行事ごとに檀家の世話をする。午前5時の開門から午後4時の閉門まで、墓掃除、境内の清掃、樒(しきび)づくりなど激務をこなす毎日だ。時代劇パートの撮影中、舩橋監督が盲目にも拘わらず墓石の場所を探り当てる彼女に驚き、衝動的に取材を始めたのがきっかけだった。